反発継続を見るうえで重要な3つのポイント

BTCは7月6日、一時64,000ドル手前まで反発したあと、売りに押し戻されました。
ただ、その後に再び63,000ドル台を回復しており、反発が完全に否定された形ではありません。

今回の値動きで大事なのは、「上がったか、下がったか」だけではありません。
一度売られたあとに、どこで買いが入り、どの価格帯まで戻せたかです。

チャートを見るときは、価格の上下だけを追うと判断がぶれやすくなります。
むしろ、どの水準で売りが出て、どの水準で買いが入ったのかを見る方が、相場の強弱を判断しやすくなります。

7月6日のBTCは、64,000ドル手前で一度止められたものの、61,000ドル台前半から再び63,000ドル台へ戻しました。
強気転換を宣言するにはまだ早いですが、少なくとも弱いまま崩れている相場ではありません。


主要指標

指標現在の状況見方
BTC価格約63,000ドル台64,000ドル手前で一度止められたあと、再び上値を試す形です。
ETH価格約1,790ドル前後BTCに連れて反発していますが、主役はまだBTCです。
Fear & Greed Index24、Extreme Fear先週の12からは改善していますが、まだ市場心理は恐怖寄りです。
BTC現物ETF7月2日に約2.2億ドルの純流入10営業日続いた流出はいったん止まりました。継続するかが重要です。
ステーブルコイン供給約3,114億ドル1日では微増ですが、7日・30日では減少傾向です。
Strategy売却3,588 BTC、約2.16億ドル長期保有方針の否定ではありませんが、市場心理には影響します。

参考:
Crypto Fear & Greed Index
BTC ETFフロー
ステーブルコイン供給


BTCは「下げたあとに戻せたか」が重要

64,000ドル手前で一度押し戻された

BTCは64,000ドル手前まで反発したあと、StrategyによるBTC売却ニュースも重なり、一度押し戻されました。

形だけを見ると、これは強い動きではありません。
上値を試した直後に売られたためです。

ただし、そこで終わらなかった点が重要です。
BTCは一度61,000ドル台前半まで下げたあと、再び63,000ドル台を回復しました。

下げたあとに買いが入るかを見る

相場では、下げたこと自体よりも、下げたあとに買いが入るかどうかが大切です。
売られたあとに戻せない場合は、反発失敗の形になりやすくなります。

一方で、下で買いが入り、再び上値を試せるなら、反発はまだ生きています。

今回のBTCは、まさにその確認局面です。

強い相場なら、押されたあとにすぐ戻します。
弱い相場なら、押されたあとに戻せず、さらに下を掘ります。

今のBTCは、まだ強気相場の再開とまでは言えません。
ただ、押し戻されたあとに再び63,000ドル台を回復しているため、短期の見方は少し改善しています。


短期の注目ライン

まず見るべきは64,000ドル台の回復

ここから見るべき価格帯はシンプルです。

まず、64,000ドル台を明確に回復できるかです。
ここは今回一度止められた価格帯です。

BTCが64,000ドル台を超えて、その水準を維持できるなら、次は65,500〜66,500ドル方向を試す余地があります。
さらにETF流入が続き、現物買いの強さも確認できるなら、68,000ドル前後まで上値目線を広げてもよいと思います。

62,500ドル割れは注意ライン

一方で、62,500ドルを割る場合は注意です。
その場合、今回の戻りは短期的な買い戻しにとどまり、再び60,000ドル方向を試しやすくなります。

特に60,000ドル割れは重要です。
ここを明確に割ると、7月1日の安値圏である58,000ドル台前半を再テストする可能性が高まります。

現時点では、メインシナリオはまだ60,000〜64,500ドルのレンジです。
64,000ドル台を回復できれば上方向、62,500ドルを割れば下方向に目線を修正する局面だと思います。

BTC価格シナリオ

シナリオ条件BTC想定レンジ
強気寄り64,000ドル台を回復して維持65,500〜66,500ドル
さらに強い形66,500ドル突破、ETF流入も継続68,000ドル前後
メイン60,000ドルを割らず、64,000ドル台で攻防60,000〜64,500ドル
弱気62,500ドル割れ58,300〜60,000ドル
さらに弱い形58,300ドル割れ55,000〜57,000ドル

資金面では、改善はあるが本格回復とはまだ言い切れない

BTC現物ETFは流入に転じた

BTC現物ETFは、7月2日に約2.2億ドルの純流入となり、10営業日続いた流出が止まりました。
これは明確にポジティブです。

ETFから資金が流出している間は、BTCの上値は重くなりやすくなります。
逆に、ETF流入が戻ると、機関投資家の買いが下支えとして意識されやすくなります。

ただし、1日だけの流入で「機関投資家の資金が完全に戻った」とは言えません。
本当に大事なのは、これが数日続くかどうかです。

Fear & Greedは改善したが、まだ恐怖寄り

Crypto Fear & Greed Indexは24まで改善しましたが、分類はまだExtreme Fearです。
先週の12からは良くなっていますが、市場全体が強気に傾いた数字ではありません。

つまり、心理面では「最悪期から少し改善した」程度です。
安心して買い上げている相場というより、恐怖が残る中で、少しずつ買い戻しが入っている状態に近いと思います。

ステーブルコイン供給は中期で弱い

ステーブルコイン供給も、1日では微増している一方で、7日・30日では減少しています。
ステーブルコインは、暗号資産市場に入る待機資金の目安として見られます。

ここが中期で減っているということは、市場全体に新しい資金が一気に戻っているわけではないということです。

BTCは反発しています。
ただし、その反発は、まだ「資金が全面的に戻った相場」というより、ETF流入の改善、大口買い、ショートの買い戻しが重なった動きとして見た方が自然です。


StrategyのBTC売却は、短期心理には重し

BTCを見限ったわけではない

Michael Saylor氏は、Strategyが3,588 BTCを約2.16億ドルで売却したと投稿しました。
売却後もStrategyは約84万BTCを保有しています。

そのため、これは「StrategyがBTCを見限った」という話ではありません。

ただし市場の見方は少し変わる

ただし、市場心理には影響します。
これまでStrategyは「BTCを買い続ける企業」と見られてきました。

今回の売却によって、BTCを保有するだけでなく、配当や資本政策に使う企業としても見られるようになります。

これはBTCの長期価値を否定する材料ではありません。
一方で、短期的には「大口保有企業も必要なら売る」という認識につながるため、上値を重くする要因になりやすいです。

売り材料を受けても戻せるか

だからこそ、今回のBTCは64,000ドル台を回復できるかが重要です。
売り材料を受けても上に戻せるなら、相場はまだ強さを残しています。

逆に、売り材料をきっかけに再び62,500ドルを割るなら、反発は弱く見えます。


まとめ

反発は完全には否定されていない

7月6日のBTCは、一度64,000ドル手前で押し戻されたものの、その後63,000ドル台を回復しました。

このため、反発が完全に失敗したとはまだ言えません。
ただし、本格反転と判断するには、64,000ドル台の回復とETF流入の継続が必要です。

次の焦点は64,000ドル台と62,500ドル

今後は、64,000ドル台を回復できるか、そして62,500ドルを守れるかが重要になります。

64,000ドル台を維持できれば、65,500〜66,500ドル方向を試す余地があります。
一方で、62,500ドルを割る場合は、再び60,000ドル方向への下落に注意が必要です。

今のBTCは、強気転換を宣言する場面ではありません。
ただ、弱いまま崩れているわけでもありません。

一度売られたあとに再び戻してきたことで、短期の目線は少し改善しています。
ここからは、64,000ドル台を取り戻せるかどうかが次の焦点です。


Take-home message

  1. BTCは一度押し戻されましたが、63,000ドル台を回復しており、反発が完全に否定された形ではありません。
  2. 64,000ドル台を回復できれば、65,500〜66,500ドル方向を試す余地があります。一方で、62,500ドル割れは反発失敗のサインになりやすいです。
  3. ETF流入は改善していますが、Fear & GreedはまだExtreme Fearで、ステーブルコイン供給も中期では弱く、本格反転には資金流入の継続確認が必要です。

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